2007-01-01から1年間の記事一覧

  まるます家

大晦日の掃除を終え、遅い朝食のために隣り駅の赤羽まで出かけた。ここには、まるます家という居酒屋があって朝から晩までお酒も飲めるし食事もできるのである。もう昼を少し過ぎていたが店内はほぼ満席。ほとんどおじさん、おばさんも少し、若者もいること…

  ククイカフェ・リターンズ

天現寺の交差点近くにあったククイカフェが恵比寿駅前に場所を移してオープンの準備を進めている。いまオーナー自らインテリアを鋭意施工中なので、少しだけ手伝いに行ってきた。壁張りはほぼ終わり床板張りをしているところで、入り隅部分など残された箇所…

  東京駅之介

アマゾンでふと目にしたタイトルが気になって読んでみたら、今年いちばんの掘り出し物の小説だった。小説現代長篇新人賞も受賞しているから掘り出し物というのは失礼かもしれないが、ベストセラーになったという噂も聞かないから手にできたのは幸運だ。終戦…

  阿佐ヶ谷住宅へ

車を修理に出した帰り道、阿佐ヶ谷住宅へ寄ってみた。既に建て替えが決まっており、入居者の方々もほとんどが引き払って人影も少ない。勾配屋根を載せた2階建ての長屋が、ゆったりとした緑地を隔てて並ぶ。家の前は柵で囲われて庭のように使われているとこ…

  抜き打ち現場ツアー

某ゼネコンの施工ミスがニュースを賑わし、急遽、クライアントさんとともに抜き打ち配筋検査に行くことになった。現在動いている3カ所の現場を予告なしに車で次々に巡って行く。最初の現場にはクライアントの社長さんも同行。現場には所長さんがおらず、大…

  船、山にのぼる

以前所属していたPHスタジオのアートプロジェクト「船をつくる話」の映画ができた。その名も「船、山にのぼる」の完成試写会のために、Bankart1929に出かけた。プロジェクトは1994年にはじまる。広島県の山中、灰塚地区にダムが計画され、その一帯のアースワ…

  誘いの言葉

東京都写真美術館で写真家の鈴木理策さんの展覧会「熊野、雪、桜」を見た。鈴木さんは過去に、熊野や恐山への旅をまとめたロードムービーのような写真集や、セザンヌが描いたサントヴィクトワール山のからっとした乾いた風景をおさめた写真集などを出してい…

  「幕末太陽傳」を見る

1953年封切りという川島雄三監督の「幕末太陽傳」を見た。主演はフランキー堺。幕末の品川の女郎宿を舞台にした喜劇で、主役は一文無しなのにどんちゃん騒ぎをしてそのまま宿に居着くことになった町人「居残り左平次」。宿には、高杉晋作(=石原裕次郎!)…

  ツバメ号ふたたび

拡大地図を表示 近所の図書館で廃棄処分にするリサイクル本のコーナーから、アーサー・ランサムの「ツバメ号とアマゾン号」シリーズの1巻から3巻までを貰ってきた。1920年代のイギリスの良家の子供たちが夏休みに体験する冒険物語。ヨットで探検したり、地…

  何気ない一コマ

自宅から勤務先へは車で15分くらい。普段は自転車通勤なのですが、荷物が多いときには車を使う。この日は連日猛暑が続いている頃、信号待ちの時にふと窓辺に目を向けてみた先の風景。17号線は上部に高架道路があり、大型トラックやバンがたくさん通る6車線も…

  夏の風物

夏を連想する物というと、入道雲、風鈴、冷えたスイカなどありますが、私にとってかき氷を見つけると、夏がやってきたという感じがしてきます。 今住んでいる近所に十条商店街という長い商店街があり、この商店街のなか程にだるまやという和菓子屋さんがある…

  1/100の模型

新しくはじまる個人住宅の模型を制作。スケールは1/100。内部空間までは把握できないけれど、全体のボリュームを見るにはこれくらいがちょうどいい。住宅とはいえ4階建て+屋上ペントハウスなので、小さなビルくらいの大きさがあり、スケール感をつかむのが…

  夏の旅

お盆休みの後半、2泊3日で東北へ行ってきた。古い寺社建築から近代・現代建築まで、かねてから見たいと思っていた場所を巡ろうと思う。 仕事を終えて午後遅く東京を出発して、その夜は猪苗代湖畔でキャンプ。 翌朝、喜多方市の熊野神社長床を訪れた。長床は…

  建物というモノ

一時期ブームになった感のある白州次郎・正子さんについては、実はあまりよく知らないのだが、ダンディだとか目利きだとかいう風評のみを聞くと、なんとなく嫌味な気もしたりしていた。彼らの住まいである武相荘へ行ってみようと思いたったのは、あるときこ…

  1/10の模型

川口市の集合住宅は1階の躯体が立ち上がった。これから現場が進む前に、中庭にかかるブリッジと屋外避難階段のおさまりを検討するために、1/10の部分模型を制作した。断面的に下ってくる階段と平面的に斜めに振れているブリッジの「上げ裏」や「立ち上がり…

  現場へ行く

午前中は川口市の現場へ。10階建ての集合住宅の1階がもうすぐ立ち上がる。これからほぼ2週間サイクルで躯体が上へ上へと伸びていく。今日の現場は梁の鉄筋を組んでいる真っ最中で、同時に壁の型枠も建て込んでいる。壁のおさまりやスリーブの位置につい…

  ピレネーの1日、その3日後

夕方からツール・ド・フランスの生中継を見るために池袋に出かけた。イングリッシュ・パブ風の居酒屋で、この時期には店内のテレビでツール中継を流してくれるのだ。店にはロードレースファンとおぼしき人がちらほら、総勢十数名というところ。今日はピレネ…

  神宮球場にて

午後から神宮球場で高校野球の予選を見た。球場前へ行ったら、ちょうど青陵-聖学院戦が始まったところだったので、バックネット裏から観戦した。どちらも個人的にゆかりのある学校というわけではなく、日曜日の午後を野球を見て過ごしたいと思い立ったのであ…

  対象印象

ニューオータニで開催中の江頭慎さんの展覧会「都市を歩く表象」を見てきた。ガラススクリーンに映された歩く象と、重ね合わされた都市の風景。スクリーンとプロジェクターを載せた装置がセンサーによって人間を感知しながら、レール上を動く。ガラス。エア…

  駆け足で銀座

銀座へ行ったついでに、新装なったINAXギャラリーのアニアス・ワイルダーの展覧会「超重力ー無限再生ジャーニー」へ。大仰なタイトルとは違い、静謐でシンプルな作品だった。あまりよく知らない人だけれど、小径の角材で球体や筒状の立体を組み立てて展示し…

  レイジー・トミー・パンプキンヘッド

生活普段議というサイトのインタビューで、自分でも忘れていた懐かしい絵本を思い出した。電気仕掛けの家に住む男の子の物語。朝ベッドの上で目覚めると自動機械によって朝食から歯磨き、シャワーまでされてしまい、午後はひたすら長い長い階段の上のベッド…

  高尾山へ

来週から仕事が忙しくなりそうなので、気分転換に高尾山へ。 池袋あたりに住んでいる身としては、秩父には何度も行ったが、高尾山へは一度も行ったことがなかった。 快晴なので、ロードスターで甲州街道を真っすぐに走って行った。暑すぎて幌を開ける気には…

  ゲーリー、コルビュジェ、シザ

ここ数日間に、建築家に関する映画と展覧会をはしごした。まずは、建築家フランク・ゲーリーの創作風景を友人である映画監督シドニー・ポラックが撮ったドキュメンタリー ”スケッチ・オブ・フランク・ゲーリー”。ゲーリーがアシスタントと並んで模型に向かい…

  レーモンド流

高崎市にあるアントニン・レーモンド設計の井上邸を見学する機会に恵まれた。井上邸は、もともとレーモンドが自身の自邸兼事務所用に建てた建物を、左右反転しただけでそのまま写して住宅としたものである。レーモンドが日常を過ごした建物をもとにしている…

  カスタムという生き方

昔の車はシャシーとボディが簡単に分離できたので、まだ生きているシャシーだけを取り出してカスタムボディを載せることができた。濱素紀さんは、試行錯誤しながら自らFRPを駆使して、トヨペットカスタムスポーツとかホンダコニリオといった軽快でエレガント…

  吉村順三記念ギャラリーへ

目白の吉村順三記念ギャラリーへ行ってきた。ここは吉村さんの昔の事務所で、いまはテーマを設定して小さな展覧会を連続して開いている。毎回、そのテーマに関わった吉村さんのお弟子さんたちが会場に常駐して解説してくれるという贅沢な展覧会なので、必ず…

  文京ビューイング

敷地調査のために文京区役所へ。 下から見上げたことはあっても、上がったことはない後楽園遊園地わきの高層ビルだ。 建築審査課や道路課や文化財係(敷地の地下に文化財が埋まっている可能性がないか調べるのです)を回ってから、せっかくだから展望ラウン…

  籐家具師

佐野秀喜さんは籐の職人である。それも一流の。なにしろニューヨーク近代美術館の永久コレクションになっている剣持勇さんデザインの丸椅子C-315をいま実際に製作できるのは佐野さんしかいないのだ。以前から籐の素材としての面白さに惹かれていたので、佐野…

  山梨、3つの水の景色

快晴なので出かけることにした。いま話題のほったらかし温泉に着いたのは朝の5時。正確には今日の甲府の日の出は4:56だが、受付のおじさんは5:20だという。ここは、日の出の1時間前から営業しているので露天風呂に入りながら朝日を見ることができるのだ…

  配筋検査

今日は役所の中間検査。基礎躯体の配筋終了時に行う。 役所の担当者は2名で、施工者は現場所長など3名、あとは構造設計者と僕が立ち会い。 主な柱、梁、耐力壁について、鉄筋本数、径、ピッチとかぶり厚さ(最も外側の鉄筋と型枠との離隔距離)などをチェ…