中目黒の共同住宅

クレーンで鉄筋を搬入して、壁の配筋作業をしています。 この日は、配筋工さんが14人も来ていて、作業もどんどん進みます。

  荒野と都市と森

車で自由が丘へ行った帰り、世田谷美術館の「ダニ・カラヴァン」展へ寄り道。パリの大都市軸や、スペインの海辺にある「パサージュ ウォルター・ベンヤミンへのオマージュ」で知られる環境彫刻家だが、今回の展覧会では若い頃の絵画から舞台美術を経て環境彫…

  広い空間と狭い部屋

天気もよいので、自転車でGAギャラリーの「オスカー・ニーマイヤー Form&Space」展へ。大きく引き延ばされた写真とスケッチのみの展示。写真は外観が主で、空撮も多い。インテリアの写真は、オーディトリアムなどの大空間をばさっと写すか、うねる階段やスロ…

  ティファニーで朝食を

村上春樹の新訳版が出たので、初めて読んでみた。そう言えば、映画も見たことがない。カーヴァー以降、「キャッチャー・イン・ザ・ライ」「ロング・グッドバイ」「グレート・ギャツビー」と村上訳シリーズを読み続けているけれど、だんだん好みから外れて行…

  横トリ&BankARTLife2

友人たちと1日かけて、横浜トリエンナーレとBankARTLife2を周った。はじめに、新港ピアのメイン会場。西澤さんによる十和田市現代美術館のようなホワイトキューブが並ぶ空間構成のなかに、映像もインスタレーションもおさめられている。「時間」という全体…

  湾岸17:35

東京ビッグサイトに行ってきた。帰りは、17:35発の日の出桟橋行き最終の水上バス。いくつか橋をくぐると視界が開け、夕焼けに染まるレインボーブリッジが見えてきた。はじめは進行方向の先に見えていたのが、だんだんと横に見るようになり、吊橋のケーブル…

  古い家を壊したときの匂い

部屋を隔てる壁を抜いて、大きなワンルームにした。下地は竹と縄で編んだ小舞。それを土で固めて、仕上げは漆喰を塗った昔ながらの壁である。バール1本で半日もかからず1間半の壁がなくなったが、土煙が部屋中に立ちこめて拭き掃除するのに時間がかかった…

  パーツについて

通勤用のマウンテンバイクのブレーキの効きが悪くなったのでメンテ。車輪のリムをはさみつけるブレーキシューのゴムがすり減っていたので、自転車屋に行って新品を購入して前後輪とも交換し、ついでにワイヤーも交換した。シューはギガパワーという海外の製…

  街頭プロレス

商店街でプロレスをやっていた。休日の都税事務所の前の小さな広場で。 選手が道路をはさんだ向かいの電器屋から現れて、リングに向かって歩いて行くのがいい感じ。

  夏の旅2008

昨年に引き続き、今年の夏も東北へ行くことになった。青森と十和田の新しい美術館を見る駆け足の旅だが、いくつか寄り道もした。まずは、浦和から東北道から八戸道を500km以上、一戸ICを降りてすぐ御所野遺跡に寄った。ゴルフ場のような広大な敷地に、縄文の…

  終わりの場所

エアコンを車に乗せて、捨てに行った。リサイクル法によって、古いエアコンはむやみに捨てるわけにはいかない。フロンガスを抜いて、金属もきちんとリサイクルしなくてはいけないのだ。処理工場にはエアコンと洗濯機と冷蔵庫が集まってくる。どれも似通って…

  野生の証明

後ろがちょっとだけ川に突き出しますけど、上に部屋もつくっちゃいましたけど、車庫証明はとれますよね?

  新しい図書館

近所に新しい図書館がオープンした。区の中央図書館だからかなり大きい。もともと日本軍の施設だったレンガつくりの建物を一部残してリノベーションしたものだ。改修するにあたりレンガ壁は構造体ではなくなり、新たにつくられたコンクリートの壁が建物を支…

  竣工その2

2棟目は国道16号線沿いに建つ8F建ての集合住宅。15mの幅員の国道側が北向きだが、南側の隣地には将来的に何が建つか分からないので、各住戸は国道側に窓を開けている。ただし、交通量の多い国道側には通常のようなバルコニーは配置せず、その代わりに窓を大…

  森山邸

西澤立衛さん設計の「森山邸」を初めて見た。外から見ても、内に入ってもほんとうに不思議なスケール感。それでいて、どこか身体に馴染むスケール感である。訪ねる前は、離ればなれに立つ棟同士の距離感が絶妙なのだろうと思っていたが、実際に身を置くと、…

  「船、山にのぼる」

以前にもご紹介したPHスタジオのアートプロジェクト「船をつくる話」を追ったドキュメンタリー映画「船、山にのぼる」がいよいよ今日から渋谷のユーロスペースで公開されます。私も1998年と99年にプロジェクトに参加していたので、少し登場します。後ろ向き…

  見上げる人

ちょっとした興味から、いまは環境問題にはまっているという小沢健二のことを検索してみたら、昔の小沢健二と大槻ケンヂの対談が出てきて、男が曲をつくるのは大変なんだという話になり、CHARAや森高千里の「だってオンナノコなんだもん」という姿勢には敵わ…

  竣工その1

去年から工事していた3つの集合住宅がこの年度末に立て続けに竣工を迎える。まずは、京浜東北線の線路際にある8F建ての集合住宅。100m2ほどのさほど広くない敷地に最大の容積を建てるためには、道路斜線制限をうまくクリアする必要があった。ここでは、ワン…

  bankARTの俎板

bankARTに行ってきた。以前に私もメンバーだったPHスタジオの池田さんが「芸術選奨文部科学大臣新人賞」<芸術振興>を受賞したお祝いのパーティ。bankART NYKにはbankARTpubというカフェというかバーのようなスペースがあって、いろいろな人が集う場所にな…

  多摩美図書館

伊東豊雄さん設計の多摩美術大学の図書館を見に行ってきた。あいにく日曜だったので、なかには入れなかったものの、そのユニークさは外からでも堪能できた。さまざまにスパンの異なるRCのアーチで構成された空間。ひょっとしたらイスラムの建築のようかもし…

  冬の妻有

2006年の越後妻有トリエンナーレに出品した「ブランチ・プロジェクト」は、夏は「建物」に、冬は「乗物」になるという作品で、雪が積もったこの季節には個々のパーツを木製の「そり」として使うことができる。川西町中仙田で開かれた雪祭りに合わせて、45台…

  「通路」

東京都現代美術館へ川俣正さんの展覧会を見に行った。今回の展覧会は題して「通路」。美術館=通路という思い切りのいい設定で、美術品を鑑賞するための美術館ではなく、さまざまな活動が通り過ぎる場所として美術館を捉えるということのようだ。館内に入る…

  アパート・リノベーション

大学の同期から案内をもらってブルースタジオのオープンハウスへ。豪徳寺の築40年近い木賃アパートのリノベーションで、全7室が白く仕上げられていた。ところどころに格子窓や握り玉などのキャッチーなアイテムが配置されていて、モダン一辺倒ではない「ア…

  建築と宇宙人

前川國男さんが設計したという学習院大学の中央教室が建て替えられることになり、最後の見学会へ出かけた。ピラミッド形をしており、その名も「ピラ校」と呼ばれているそうだ。現地に着いたらちょうど「ウルトラセブン」の上映会が始まるところ。第29話「ひ…

  朝湯、鯖湖湯

正月2日3日は、銭湯で朝湯をやっている。この日ばかりは、ふだんの3時ではなく朝8時から入浴できるのだ。...ということを思い出し、家の近くの春日湯に行ってきた。春日湯は昔ながらの番台のあるつくりで、下足箱やら脱衣室の格天井やらも渋い味を出して…

  まるます家

大晦日の掃除を終え、遅い朝食のために隣り駅の赤羽まで出かけた。ここには、まるます家という居酒屋があって朝から晩までお酒も飲めるし食事もできるのである。もう昼を少し過ぎていたが店内はほぼ満席。ほとんどおじさん、おばさんも少し、若者もいること…

  ククイカフェ・リターンズ

天現寺の交差点近くにあったククイカフェが恵比寿駅前に場所を移してオープンの準備を進めている。いまオーナー自らインテリアを鋭意施工中なので、少しだけ手伝いに行ってきた。壁張りはほぼ終わり床板張りをしているところで、入り隅部分など残された箇所…

  東京駅之介

アマゾンでふと目にしたタイトルが気になって読んでみたら、今年いちばんの掘り出し物の小説だった。小説現代長篇新人賞も受賞しているから掘り出し物というのは失礼かもしれないが、ベストセラーになったという噂も聞かないから手にできたのは幸運だ。終戦…

  阿佐ヶ谷住宅へ

車を修理に出した帰り道、阿佐ヶ谷住宅へ寄ってみた。既に建て替えが決まっており、入居者の方々もほとんどが引き払って人影も少ない。勾配屋根を載せた2階建ての長屋が、ゆったりとした緑地を隔てて並ぶ。家の前は柵で囲われて庭のように使われているとこ…

  抜き打ち現場ツアー

某ゼネコンの施工ミスがニュースを賑わし、急遽、クライアントさんとともに抜き打ち配筋検査に行くことになった。現在動いている3カ所の現場を予告なしに車で次々に巡って行く。最初の現場にはクライアントの社長さんも同行。現場には所長さんがおらず、大…