ノマディック美術館

kasta22007-04-01


旅する美術館というコンセプトで世界を巡回している「グレゴリー・コルベール展”Ashes and snow”」の展示会場であるノマディック美術館を見るためにお台場まで行ってきた。コンテナを市松状に積み上げて構造壁かつ展示壁とした仮設建築で、設計は坂茂さん。お台場の巨大建築のなかで見るとそれほどでもないが、近くに行ってみると意外に大きく、展示スペースの高さは高いところで17mにもなる。膜の屋根が紙管トラスで支えられ、妻面のカーテンやショップの紙家具など、坂さんの得意の手法があちこちに見られる。コンテナが桁行方向だけでなく、もっと大きなコンテナも使ってタテヨコに展開されればダイナミックなのにと思っていたら、目の前にそういう建築があった。スーパーストラクチャーのフジテレビを見ているうちに、なんだか展示を見る気がなくなって外観だけ見て帰ってきた。