妻有での制作風景

kasta22006-06-14

妻有での作品制作はいよいよ本腰。旧川西町田戸集落の押木建設さんの空き家を借りて作業場としています。周りは田植えが終わったばかりの青々とした田んぼと、濃い緑に覆われた山々。長野の工場から運んできた「そり」のベースに取り付ける座席や荷台を造っています。そりは計46台ですが、こうした上物を取り付けるのは半数程度を予定。スタンダードなデザインはありますが、端切材や古材を利用しているせいもあり、1台1台微妙にかたちが異なります。

人が乗るものだけにいちばん重要なのは寸法。少し造っては、股がったり座ったりして、修正する繰り返しです。イサム・ノグチが「私の彫刻は子供のお尻に磨かれて完成する」と言ったそうですが、ここでは文字どおり、お尻でデザインしているのです。

夕方になると、押木建設さんの方々が様子を見に来てくれました。間に合うの?と心配してくれたり、細かい作業だと気遣ってくれたり。しかも社長さんの家に泊めていただいてもらったりして、本当にありがとうございます。