大学の授業

kasta22006-04-26

今日は津田沼にある千葉工業大学の都市環境学科4年生の授業でした。前期の第1回目。「建築総合設計」という大仰な課目名がついているけれど、内容はとにかく柔軟なものです。学生たちには、気になる場所を見つけてそこでのヒトとモノの関係をリサーチしてくるというフィールドワークが課せられ、今日が第1回目のプレゼンテーション。主に大学周辺の街のなかで、喫煙所や坂道、道路の角、擁壁の穴、街角の忘れ物からベンチで休んでいる人まで、学生が興味を持ったテーマは人によってばらばらでした。今日は、今後のフィールドワークや実験などの方向性を示し、いくつかの具体的な方法についてアドヴァイスを行っただけで終了。それでも5時間かかりました。
最終的には建築(のようなもの)へ着地させるという目標はありますが、そこへ至るまでのプロセスとして、身体的経験や場所への能動的な関わりを重視する授業で、3年目となる今年もどう指導していったらいいのか悩むところです。建築とかプロダクトとかアートとか細分化されていない学生の時点で、ものづくりの根底にあるスタンスやワザを手探りしてくれればいいのですが。
帰宅は2時半。写真は深夜の京葉道路です。