そりがやって来る

kasta22006-04-23

この夏の第3回越後妻有アートトリエンナーレ2006のための試作品ができあがりました。まだ雪の残る信濃川の河原に横たわるもの、これは、そり、なのです。全長1.2m、全幅0.6m、重さ20kg弱。
シーズンオフになって閉鎖したばかりのスキー場で滑走テストをしてみたら、結構スピードが出てかなり楽しい。そりなんて、ほんとうに何年ぶりに乗ったんだろう。
でも、妻有ではほんの一昔前まで、そりは現役の交通手段だったのです。人足たちが杉材をそりに乗せて山から下ろす、消防士たちがポンプをそりに乗せて消火に向かう。雪の上でこそ可能なこと、雪の上ならではの自由。子供たちの歓声を期待しながら、少しそんなことにも思いを馳せています。